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モバイル通信端末の固定設置時の注意点

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末を固定した場所に設置する際に「電波環境」を確認することが重要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末の設置で確認すべき「電波環境」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「電波環境」とは

ここでの「電波環境」とは、モバイル通信端末と基地局の通信環境を指しています。

良好に通信が出来る状態を「電波環境が良い」、通信が不安定な状態を「電波環境が悪い」といいます。

「電波環境」を確認する理由

スマートフォンなどで通信する場合は屋外なら基地局との間に障害物が無い状態で通信出来るため「電波環境が良い」ことが多いです。

モバイル通信端末を固定した場所に設置する場合、端末機が屋外仕様で防水などの対策が施されていない限り、何らかの箱に入れるなどの対策を行う必要があります。
そのように端末を何かに入れる場合、外装となるものの素材によっては電波を遮蔽(しゃへい)してしまい、「電波環境が悪く」なることがあります。
全く隙間の無い金属で覆ってしまうと「電波環境が悪く」なります。

「電波環境」の確認方法

実際に設置する場所に設置した状態で「電波環境」を確認します。

「電波環境」の確認はATコマンドで電波の強さを確認します。
使用するATコマンドは機器や内蔵されるモジュールの仕様で確認しましょう。
実際の設置した状態とその場所で何も覆わない状態の「電波環境」を確認し、設置状態でどの程度悪化するのかを把握します。

ここから通信の安定度を高めていく必要がある場合は、把握した悪化の程度を再現するためにシールドボックスなど電波を遮蔽する環境を構築します。
この環境を使ってより高性能なアンテナを接続するなどして改善効果を確認していきます。
あらかじめ選択可能なアンテナを準備しておくのが良いでしょう。

またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ工程設計を依頼するのが確実です。

設置場所の「電波環境」を確認しよう

改めて、モバイル通信端末を固定した場所に設置する際に「電波環境」を確認することが重要

株式会社ジェネタスでは、モジュール製品をアンテナとともに最適化して基板に実装した製品・サービスなども提供しています。
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