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IoTにおけるBLEビーコン活用時のポイント

先ず結論からお伝えすると、BLEビーコンを使用したIoTシステム構築する場合は「ゲートウェイの設定」が重要です。

この記事は自社の商品・サービスにIoT機能の追加を検討されている方に向けて、BLEビーコンを利用したIoTシステムを構築する時に確認すべき「ゲートウェイの設定」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「BLEビーコン」とは

「BLEビーコン」とはBLE(Bluetooth Low Energy)を利用した端末です。

一定間隔でビーコン電波を送信し続け、スマートフォンやゲートウェイなどの機器で信号を受信することで「BLEビーコン」のおおよその位置を把握することができます。

「BLEビーコン」はダグやキーホルダー形状の小型な製品が多く、主にボタン電池で駆動する低消費電力な端末が主流となっています。

「ゲートウェイの設定」を確認する理由

「BLEビーコン」を利用したIoTシステムは物品の所在管理や入退室管理など設置したゲートウェイと「BLEビーコン」の位置関係を把握することで管理業務を省力化するといった利用シーンがあります。

例えば入退室管理システムの場合、個々人に割り当てられた「BLEビーコン」を持った人が入室すると部屋の中に設置したゲートウェイがビーコン電波を検出することで「誰々が入室」と判断することができます。
同じように入室していた人が退室するとビーコン電波が検出されなくなったことによって「誰々が退室」と判断することができます。

「ゲートウェイの設定」はビーコン電波の値の強弱によって状態の判定を行う設定のことです。
入室時は電波を検出した時点で入室を判定可能です。
退出の判定はビーコン電波が未検出となった瞬間に判定してしまうと、部屋の中でビーコン電波が遮られるなどしてゲートウェイに届かないこともあるため、退室・入室と誤検出の通知を行うことが起こり得ます。

そのため、「ゲートウェイの設定」を吟味する必要があります。

「ゲートウェイの設定」を最適化する方法

前述のとおり入室などによるビーコン電波の「検出」は一定の強度の電波を受信した時点で判定することで問題ないでしょう。

退室などによるビーコン電波の「未検出」で誤判定を行わないためには「未検出」を判定してから一定時間次の「検出」を待つしくみを実装することで誤判定を回避できます。
検出対象が何であれ、瞬間移動することはありませんので、入退室であれば「未検出」状態になったとしても部屋から出て行くまでの移動時間相当程度は次の検出を待つことは理に適った方法です。

ただし、「未検出」から次の「検出」を待つ時間をあまり長くしすぎると通知が実態より遅くなってしまうので注意が必要です。
「ゲートウェイの設定」には妥当な「未検出」判定を行いましょう。

またはそれらを含めて経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。

「ゲートウェイの設定」を最適化しよう

改めて、BLEビーコンを使用したIoTシステム構築する場合は「ゲートウェイの設定」が重要

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