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LTE Cat.1をIoTに利用するには

先ず結論からお伝えすると、IoTシステムの構築においてモバイル通信を付加する際に「LTE Cat.1をIoTに利用するには」いくつか事前検討が必要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、「LTE Cat.1のIoT利用」とは何か。なぜ重要なのか。具体的にどう確認すればよいのかなどをお伝えします。

「LTE Cat.1」とは

「LTEのカテゴリー」とは通信性能の違いを表すものです。
その仕様は3GPPという携帯電話の標準規格を策定するプロジェクトにより定められています。

LTE Cat.1は理論上、上り5Mbps、下り10Mbpsでの通信に対応しています。
MIMOを使用しないなど、Cat.4より電力消費が少なくなっています。

「LTE Cat.1をIoTに利用する」理由

IoTに利用する「LTEのカテゴリー」は主に以下のものがあります。

  • Cat.4
  • Cat.1
  • Cat.M1
  • Cat.NB1

「LTEのカテゴリー」は数字が大きいほど高速通信に対応しています。
但し、高速通信が可能なチップセット・通信モジュールはその分高価です。
最適な仕様の「LTEのカテゴリー」を選択することで提供するIoTサービスのコストを最適化する必要があります。

Cat.1の速度で充分、Cat.1の料金プランを選びたい場合に選択することになります。

「LTE Cat.1をIoTに利用する」際に確認する内容・方法

「LTE Cat.1をIoTに利用する」主な理由はCat.4よりも端末を安く仕上げたい場合でしょう。
20MHz幅の周波数帯域幅を利用するLTEとしてはローエンドの位置づけとなります。
電力消費が少ないとはいえ、Cat.M1やCat.NB1などのセルラーLPWAのような用途には向きません。
外部から電源供給を受けられるゲートウェイや、毎日充電する運用が可能なGPSトラッカーなどに向いています。

既にLTE Cat.4のモジュールを搭載した自社製品を持っている場合はモジュールメーカーによってはピンコンパチでCat.1モジュールが実装可能な場合もあります。
または導入実績のあるCat.4対応製品のCat.1化が可能かをメーカーに問い合わせてみるのも一案です。

またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。

「LTE Cat.1をIoTに利用する」際には事前検討を

改めて、IoTシステムの構築時に「LTE Cat.1をIoTに利用する」際にはいくつかの事前検討が重要

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