LTE Cat.4をIoTに利用するには
先ず結論からお伝えすると、IoTシステムの構築においてモバイル通信を付加する際に「LTE Cat.4をIoTに利用するには」いくつか事前検討が必要です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、「LTE Cat.4のIoT利用」とは何か。なぜ重要なのか。具体的にどう確認すればよいのかなどをお伝えします。
「LTE Cat.4」とは
「LTEのカテゴリー」とは通信性能の違いを表すものです。
その仕様は3GPPという携帯電話の標準規格を策定するプロジェクトにより定められています。
LTE Cat.4は理論上下り150Mbps、上り50Mbpsの高速通信に対応しています。
「LTE Cat.4をIoTに利用する」理由
IoTに利用する「LTEのカテゴリー」は主に以下のものがあります。
- Cat.4
- Cat.1
- Cat.M1
- Cat.NB1
「LTEのカテゴリー」は数字が大きいほど高速通信に対応しています。
但し、高速通信が可能なチップセット・通信モジュールはその分高価です。
最適な仕様の「LTEのカテゴリー」を選択することで提供するIoTサービスのコストを最適化する必要があります。
Cat.4の速度が必要、Cat.4の料金プランを選びたい場合に選択することになります。
「LTE Cat.4をIoTに利用する」際に確認する内容・方法
「LTE Cat.4をIoTに利用する」には大きく2つのケースがあります。
- 電池駆動の端末型デバイス
- 外部電源供給を得られるデバイス
1. は容量の大きな動画・画像ファイルを送信する定点カメラ端末などのケース。
設置に自由度を求められるエッジデバイス。
2. はセンサーゲートウェイや監視カメラなど。
センサーゲートウェイはACアダプタで駆動し、複数のセンサーデバイスからBLEやEnOcean等による送信データを受信し、LTEでインターネット接続して送信するもの。
監視カメラなどはPoEで給電する場合も。
1. のケースはデータ通信の頻度と電池の交換周期により「必要な電池容量」を確保する必要があります。
当社のGDB-EC-25の場合、最大出力で送信を行う際の消費電流は平均800mA、最大で2A以下となっています。
消費電流は基地局との電波が弱いと増加します。
つまり、場所によって電池の消耗具合に影響します。
これらのことを踏まえて平均の送信時の電力消費を把握し、必要に応じて設置場所の電波環境を確認しておくのが良いでしょう。
2. のケースでは電源の心配は不要となりますが、常時稼働を求められることもあるため、万が一動作が出来なくなった場合に自動復旧する機能を搭載するのが良いでしょう。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。
「LTE Cat.4をIoTに利用する」際には事前検討を
改めて、IoTシステムの構築時に「LTE Cat.4をIoTに利用する」際にはいくつかの事前検討が重要
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