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LTE Cat.M1をIoTに利用するには

先ず結論からお伝えすると、IoTシステムの構築においてモバイル通信を付加する際に「LTE Cat.M1をIoTに利用するには」いくつか事前検討が必要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、「LTE Cat.M1のIoT利用」とは何か。なぜ重要なのか。具体的にどう確認すればよいのかなどをお伝えします。

「LTE Cat.M1」とは

「LTEのカテゴリー」とは通信性能の違いを表すものです。

その仕様は3GPPという携帯電話の標準規格を策定するプロジェクトにより定められています。
LTE Cat.M1は理論上、上下1Mbpsでの通信に対応しています。

低消費電力化のための仕様となっており、他のLTE規格とは違って利用する帯域幅を縮小した「セルラーLPWA」の規格のひとつです。

「LTE Cat.M1をIoTに利用する」理由

IoTに利用する「LTEのカテゴリー」は主に以下のものがあります。

  • Cat.4
  • Cat.1
  • Cat.M1
  • Cat.NB1

「LTEのカテゴリー」は数字が大きいほど高速通信に対応しています。
但し、高速通信が可能なチップセット・通信モジュールはその分高価です。
最適な仕様の「LTEのカテゴリー」を選択することで提供するIoTサービスのコストを最適化する必要があります。

Cat.M1の速度で充分、Cat.M1の料金プランを選びたい場合に選択することになります。

「LTE Cat.M1をIoTに利用する」際に確認する内容・方法

「LTE Cat.M1をIoTに利用する」大きな理由はその低消費電力特性を期待したシステムの実現のためです。
例えば移動しながら少量のデータを送信するGPSトラッカーのような端末や、電源の取れない遠隔地に電池駆動で設置する端末などです。
Cat.M1はeDRXなどスリープ動作の制御機能の充実により待受時の電力低減が可能です。

但し、送信時にはそれなりの電力消費があり、なるべく安定した電波環境で通信することが肝要です。
また、通信時間が短くなるように送信するデータ量を最低限にする、通信プロトコルを軽いものにする、などの設定が必要です。
当社のGDB-BG96の場合、最大出力で送信を行う際の消費電流は平均800mA、最大で2A以下となっています。
消費電流は基地局との電波が弱いと増加します。
つまり、場所によって電池の消耗具合に影響します。

また、データ送信に失敗した場合には再送処理を行うため、より多くの電力を消費します。
これらのことを踏まえて平均の送信時の電力消費を把握し、必要に応じて設置場所の電波環境を確認しておくのが良いでしょう。

またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。

「LTE Cat.M1をIoTに利用する」際には事前検討を

改めて、IoTシステムの構築時に「LTE Cat.M1をIoTに利用する」際にはいくつかの事前検討が重要

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