LTE Cat.NB1をIoTに利用するには
先ず結論からお伝えすると、IoTシステムの構築においてモバイル通信を付加する際に「LTE Cat.NB1をIoTに利用するには」いくつか事前検討が必要です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、「LTE Cat.NB1のIoT利用」とは何か。なぜ重要なのか。具体的にどう確認すればよいのかなどをお伝えします。
「LTE Cat.NB1」とは
「LTEのカテゴリー」とは通信性能の違いを表すものです。
その仕様は3GPPという携帯電話の標準規格を策定するプロジェクトにより定められています。
LTE Cat.NB1は理論上、上り62kbps、下り26kbpsでの通信に対応しています。
低消費電力化のための仕様となっており、他のLTE規格とは違って利用する帯域幅を縮小した「セルラーLPWA」の規格のひとつです。
「NB」はNarrow Band(狭い周波数)を意味しており、Cat.M1の1.4MHz幅より狭い180kHzとなっています。
LTE Cat.NB1は一般的にNB-IoTとも称されます。
「LTE Cat.NB1をIoTに利用する」理由
IoTに利用する「LTEのカテゴリー」は主に以下のものがあります。
- Cat.4
- Cat.1
- Cat.M1
- Cat.NB1
「LTEのカテゴリー」は数字が大きいほど高速通信に対応しています。
但し、高速通信が可能なチップセット・通信モジュールはその分高価です。
最適な仕様の「LTEのカテゴリー」を選択することで提供するIoTサービスのコストを最適化する必要があります。
Cat.NB1の速度で充分、Cat.NB1の料金プランを選びたい場合に選択することになります。
「LTE Cat.NB1をIoTに利用する」際に確認する内容・方法
「LTE Cat.NB1をIoTに利用する」大きな理由はその低消費電力特性を期待したシステムの実現のためです。
但し、回路が簡素化されており基地局を切り替えながらデータ通信を行う「ハンドオーバー」の機能が無いため移動しながら利用する用途には向いていません。
また、通信帯域が狭いため遠隔から端末のソフトウェアを書き換える「FOTA(Firmware Overt The Air)」機能が使えません。
他のLTE規格より機能制限がありますが、その分コストは低いため運用面に問題が無ければ選択肢となります。
日本国内では現在ソフトバンクだけがサービス提供を行っています。
必要に応じて設置場所の電波環境を確認しておくのが良いでしょう。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。
「LTE Cat.NB1をIoTに利用する」際には事前検討を
改めて、IoTシステムの構築時に「LTE Cat.NB1をIoTに利用する」際にはいくつかの事前検討が重要
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