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モバイル通信端末の実網試験のポイント

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末の実網試験を行う際には「比較端末」の準備を行うのが重要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末の実網試験時に確認すべき「比較端末」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「比較端末」とは

「比較端末」とは同じ通信モジュールで構成された別の端末のことです。
新規に開発された端末と性能を比較するためのもので、モジュールメーカーが提供している評価ボードなどがこれにあたります。

「比較端末」を準備する理由

新規に開発された端末が期待通りの性能が出ているかを実網で確認する場合、スピード測定サイトなどに接続してデータ通信速度(スループット)で確認するのが手っ取り早いですが、モジュールの性能をきちんと引き出せているかの確認が必要です。
そのために評価ボードなどを準備し、同等の性能が出るか確認する必要があります。

「比較端末」での確認方法

実網は刻一刻と電波環境が変化するため、電波環境が安定している場所で確認するのが重要です。

確認する端末と比較端末を準備し、同じ通信事業者の同じサービス用のSIMを準備し、同時に、または交互に確認していきます。
なるべく集中的にたくさんのデータを採取するのが良いでしょう。
確認する端末と比較端末が同等程度の性能であればモジュールを正しく実装出来ていると考えて良いでしょう。
確認する端末が比較端末に対して性能が劣っている場合は原因を確認していきましょう。

またはそれらを含めて端末設計の経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。

モバイル通信端末の実網試験時は「比較端末」を準備しよう

改めて、モバイル通信端末の実網試験を行う際には「比較端末」の準備を行うのが重要

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