センサー・ゲートウェイ間通信の安定化について

先ず結論からお伝えすると、センサーとゲートウェイの通信を安定化させたい場合は「レピーターの設置」を検討することが重要です。
この記事は自社の商品・サービスにIoTシステムの追加を検討されている方に向けて、センサーとゲートウェイ間の通信安定化の際に確認すべき「レピーターの設置」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「レピーター」とは
センサーIoTシステムにおける「レピーター」とはセンサーの電波を中継する「中継器」のことです。
センサーの電波を受信し、受信した内容をそのまま再送信する機器です。
中継器を経由することで通信距離を伸ばしたり、遮蔽物の回避、通信経路の多重化などを行うことができます。
「レピーターの設置」を検討する理由
多数のセンサーデータをゲートウェイで集約してLTE回線などでサーバーに送信する場合、費用面からゲートウェイの数はなるべく少なく抑えたいところです。
センサーの電波がゲートウェイまで到達しにくい場所へ設置せざるを得ない場合、ゲートウェイを増設する以外に「レピーターの設置」によりゲートウェイまでの到達距離をかせぐ方法があります。
ゲートウェイ増設よりもレピーターの方がコスト的に優位なため、検討に値します。
「レピーターの設置」要否の確認方法
利用するセンサー用のレピーターを準備します。
まずはレピーターなしの状態でセンサー・ゲートウェイ間で連続でデータ通信を行い失敗することがあるか確認します。
通信に失敗することがある場所のセンサーとゲートウェイの間の場所にレピーターを設置して再度連続通信確認を行います。
通信の失敗がおきない場合、その場所にレピーターを設置します。
尚、レピーターは常時給電するのが基本となりますのであらかじめ電源が取れる場所、かつ常設して問題無い場所で試すのが肝要です。
レピーターの種類によってはレピーターを経由したデータに「中継フラグ」のデータを付加して再送信するものがあります。
その場合はどのセンサーがレピーターが無いと通信が安定しないのか把握しやすくなります。
レピーターの仕様を確認して活用していきましょう。
またはそれらを含めてIoTシステム設計の経験がある開発会社へ設計を依頼するのが確実です。
「レピーターの設置」を検討しよう
改めて、IoTシステムにおけるセンサーとゲートウェイ間の通信安定化の際に検討すべき「レピーターの設置」は重要
株式会社ジェネタスでは、モジュール製品をアンテナとともに最適化して基板に実装した製品・サービスなども提供しています。
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