低温環境でのコイン電池利用の注意点
先ず結論からお伝えすると、コイン電池で動作するIoTデバイスを低温環境で利用する際は「電池電圧の低下」に注意が必要です。
この記事は自社の商品・サービスにIoT機能の追加を検討されている方に向けて、コイン電池の「電池電圧の低下」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどうすればよいのかをお伝えします。
「コイン電池」とは
「コイン電池」とは、「コイン形リチウム電池」のことです。ボタン電池などと呼ばれることもあります。
CRからはじまる型番がついており、例えばCR2032は直径20mm、高さ3.2mmを表しています。
低消費電力で動作するIoTセンサーデバイスなどの電源に利用されます。
コイン電池の「電池電圧の低下」を確認する理由
コイン電池の仕様を確認すると「使用温度範囲(℃)-30〜85」などと仕様化されています。
この温度範囲で使えるものの、約25℃の室内常温と-20℃の冷凍庫の中では冷凍庫の方が電池電圧が低下します。
常温環境よりも低温環境の方が電池駆動の時間が短くなりますので運用への考慮が必要です。
コイン電池の「電池電圧の低下」の確認方法
コイン電池の「電池電圧の低下」はIoTセンサーデバイスの定期送信に電池電圧情報を含めることで確認できます。
電圧情報の設定は利用するIoTセンサーデバイスの仕様を確認しましょう。
常温環境と低温環境で電圧値が違うことを比較確認するのが良いでしょう。
また、車載機器など利用温度環境の範囲を広く求められる場合は「耐高温」タイプのコイン型リチウム電池という商品もあります。
用途によってはそれらを検討するのも良いでしょう。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。
コイン電池の「電池電圧の低下」を事前に確認しよう
改めて、コイン電池で動作するIoTデバイスを低温環境で利用する際は「電池電圧の低下」に注意が必要
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