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加速度センサーによるIoTセンシングの注意点

先ず結論からお伝えすると、加速度センサーによりモノなどの動きをセンシングする際には「センサーしきい値を吟味する」ことが重要です。

この記事は自社の商品・サービスのIoT化を検討されている方に向けて、加速度センサーを採用する際に確認すべき「センサーしきい値を吟味する」とは何か。なぜ重要なのか。具体的にどう確認すればよいのかなどをお伝えします。

「センサーしきい値を吟味する」とは

加速度センサーは物体の傾きや振動などの情報を計測できるセンサーです。
数値の単位はm/s²ですがセンサーデバイスが扱う単位はG※となっています。
※1.0G = 9.80665m/s²

センシング対象物が動いた時に通知する、といった形でアセット管理などに利用できます。

「センサーしきい値を吟味する」とは「何Gの値を超えた場合にデータを送信するか調整する」ことです。

「センサーしきい値を吟味する」理由

加速度センシングは物体の動きを検出する目的が多く、ほとんどの場合センサーと通信機能が一体となった電池駆動のデバイスを利用します。

電池駆動のセンサーデバイスの電力消費で支配的なのは「通信中の電力消費」です。
加速度の変化が続く限り通信し続けると電池の消耗が早くなります。

電池での運用期間を設定するために「センサーしきい値を吟味する」ことが重要となります。

「センサーしきい値を吟味する」方法

センシング対象箇所の加速度変化が確認しやすく、センサーを取り付け可能な場所を決めます。

次に加速度の検出軸(X・Y・Z)各々に検出のしきい値を仮決めして設定します。
ここから対象物を実動作させながら所望の検出値に追い込んでいきます。
実動作時は「実負荷状態」で行うのが重要です。
「実負荷状態」とは例えばスプレー容器に入った液体をプッシュして吐出する場合は容器に液体が入った状態で行う、ということです。

更に「動き始め」「動き終わり」のどのタイミングで通知させるかを決めます。
目的とするセンシング内容とセンサー部品の選定・実装には充分な検証が必要で、初期の検証時に取得したデータから不具合の兆候を読み取ることが肝要です。

またはそれらを含めて経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。

加速度センサーをIoTに活用する際には「センサーしきい値を吟味する」ことを重視しよう

改めて、加速度センサーによりモノなどの動きをセンシングする際には「センサーしきい値を吟味する」ことが重要

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