液体残量検知IoTの注意点

先ず結論からお伝えすると、液体の残量検知を行うIoTシステムを構築する場合は「吐出量」に注意が必要です。
この記事は自社の商品・サービスにIoT機能の追加を検討されている方に向けて、液体の残量検知を行うIoTシステムを構築する時に確認すべき「吐出量」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「吐出量」とは
「吐出量(としゅつりょう)」とはポンプが一定の動作を行うことで一回ごとに出される液体の量です。
手で押し下げて石けんを出すハンドソープのディスペンサーなどが最近はセンサーが手を検知するとモーターが動いて自動で吐出する方式が増えています。
「吐出量」を確認する理由
センサー検知型のディスペンサーは操作された回数に応じて液体が減っていきます。
ディスペンサーの駆動した回数から液体の残量を算出し、一定の残量になった時に補充タイミングを通知するIoTシステムを構築する場合、さまざまな方法で駆動回数をセンシングします。
駆動回数がわかれば一回あたりの「吐出量」との計算でおおよその残量を求めることが可能になります。
「吐出量」はポンプやディスペンサーの仕様で確認出来ますが、必ずしも仕様通りで無いことがあるため、実際の「吐出量」を確認しないと誤差が積み重なるとセンシングの精度に影響するため、実際の「吐出量」を確認する必要があります。
「吐出量」の確認方法
まず、ポンプやセンサーの仕様で 一回あたりの「吐出量」を確認します。
次に、電子天秤(キッチンスケールなど、精度の高いもの)に容器を置いて実際にその容器に向けてポンプを駆動させ、吐出量を測定します。
一回ごとの数値を確認していき、数十回は繰り返し確認するのが良いでしょう。
例えばポンプの仕様で一回あたりの吐出量が「約1グラム」とあっても実際に測定したら0.8グラムしかなかったとすると、1リットル消費するはずが200ml残っている、という誤差になります。
実際のケースでは残っているはずなのに無くなってしまう方が問題かと思いますので充分に確認するのが良いでしょう。
またはそれらを含めて経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。
実際の「吐出量」を確認しよう
改めて、液体の残量検知を行うIoTシステムを構築する場合は「実際の吐出量を確認すること」が重要
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