IoTにおけるスリープモードとは
先ず結論からお伝えすると、IoTシステムの構築に際して「スリープモード」の設定は重要です。
この記事は自社の商品・サービスにIoTを検討されている方に向けて、IoTにおける「スリープモード」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどうすればよいのかをお伝えします。
「スリープモード」とは
「スリープモード」とはPCやスマホなどを一定時間使わない場合に画面が消灯するなど省電力状態になることです。
「スリープモード」はキーを押すなどのきっかけで通常の起動状態に戻ります。電源OFFとは違い、一時的な休止状態です。
IoTシステムにおける「スリープモード」とは電池駆動センサーデバイスなどを省電状態に設定することです。
「スリープモード」に設定する理由
「スリープモード」は電池駆動型センサーデバイスの電池を長持ちさせるために設定します。
電池を一番消耗するデータ送信を行っていない時に必要最低現の機能ブロック動作のみの状態に遷移することで「スリープモード」に入ります。
例えば220mAhのコイン電池で駆動する無線加速度センサーモジュールの消費電流の実測値が以下の場合、
- 無線通信時:12.32mA(無線通信に要する時間:25.87ms)
- スリープ時: 0.06mA
以下の動作モードで電池を使い切るまでの時間はこうなります。
- 連続無線通信モード :18時間
- 1分に1回の定期送信 :約4.4ヶ月
- 1時間に1回の定期送信 :約5.2ヶ月
このように「スリープモード」の時間を長くすることで電池の持ちを良くすることができます。
「スリープモード」の設定方法
「スリープモード」の設定は電池駆動型センサーデバイスの仕様により手順が案内されていますのでそれに従い設定しましょう。
基本的には必要最低限のデータ送信回数になるように設定するのが良いですが、「定期送信」との組み合わせによりIoTシステムの信頼性を高めるなどの工夫が必要な場合もあり充分な考慮が必要です。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。
IoTシステム構築時の「スリープモード」の設定は重要
改めて、IoTシステムの構築に際して「スリープモード」の設定は重要
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