測定器の較正(こうせい)とは
先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末の無線特性が電波法に準拠しているかどうかの確認を行う測定器は較正(こうせい)されている必要があります。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末の無線特性を確認する測定器の「較正(こうせい)」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「較正(こうせい)」とは
「較正(こうせい)」とは電波法に基づくもので、測定器の表示値と基準となる測定器である標準器との差分を確認し、測定値が正しい値を表示するように調整を行うことです。
「校正(こうせい)」という違う漢字で同じ呼び方があります。
この「校正」とは計量法に基づくもので、差分を確認して証明書にその差分を記載し、測定器自体の調整は行いません。
測定器が「較正(こうせい)」されている状態、とは基準器に合わせて調整されている状態、となります。
「較正(こうせい)」が重要な理由
電波法に基づく無線特性の測定は以下のような内容です。
- 端末が発射する電波が他の無線設備に妨害を与えないことの確認
- 周波数にズレがないかの確認
- 電波の強さが基準を超えていないかの確認
これらの確認に使用する測定器は「較正(こうせい)」を受けてから1年以内の物を使用することが電波法で定められています。
「較正(こうせい)」されていることを確認する方法
「較正(こうせい)」を受けた測定器には必ず較正証明書が発行されます。
その較正証明書で確認することできます。
合わせて較正した測定器に較正を行った年月などを記載したラベルが貼られていることが多いです。
「較正(こうせい)」を受けるには総務省の指定する指定構成機関や測定器メーカーなどに依頼することとなります。
依頼する場合は測定器の購入元やレンタル会社に確認するのが良いでしょう。
電波法に基づくモバイル端末の測定を行う際は測定器の「較正(こうせい)」を確認しよう
改めて、モバイル通信端末の無線特性が電波法に準拠しているかどうかの確認を行う測定器は較正(こうせい)されていることが重要
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