モバイル通信モジュールでSIMカード情報を取得する際の注意点
先ず結論からお伝えすると、モバイル通信モジュールのSIMカード情報取得のATコマンド実装の際には「リトライ処理」を施すことが重要です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信モジュールのSIMカード情報取得のATコマンド実装の際に確認すべき「リトライ処理」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「リトライ処理」とは
モバイル通信モジュールのSIMカード情報取得のATコマンドの「リトライ処理」とはSIMカード情報の読み取りに失敗しても再度取得を試みる処理のことです。
「リトライ処理」をする理由
SIMカードの情報が読み取れないとLTE通信が出来ません。
SIMカードを挿入した状態でモバイル通信モジュールの電源を入れるとSIMカードの情報を読み込みはじめますが、読み込み中にSIMカード情報取得のATコマンドを発行すると取得に失敗します。
電源を入れたままでもSIMカードの挿抜はされる場合があるため、失敗した場合には「リトライ処理」を行う必要があります。
「リトライ処理」の確認方法
先ず、SIMカード情報取得のATコマンドは「リトライ処理」を行う実装をしておきましょう。
SIMカードを挿した状態での電源ON・OFF、電源ON状態でのSIMカードの挿抜を繰り返し、読み取りに失敗した場合でも「リトライ処理」が機能することを確認します。
SIMカードの信号の配線はモジュールメーカーによっては配線長さや処理の仕方が推奨されている場合もあります。
ATコマンドが受付可能になって数秒経っても「リトライ処理」が失敗する確率が多い場合はハードウェア設計の観点でも確認する必要があります。
またはそれらを含めて端末設計の経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。
モバイル通信モジュールのSIMカード情報取得のATコマンド実装時には「リトライ処理」を確認しよう
改めて、モバイル通信モジュールのSIMカード情報取得のATコマンド実装の際には「リトライ処理」を施すことが重要
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