IoTデバイスのボタン電池交換時の注意点
先ず結論からお伝えすると、IoTシステムの運用において「IoTデバイスのボタン電池交換」の際はいくつか注意すべきことがあります。
この記事は自社の商品・サービスにIoTを検討されている方に向けて、IoTにおける「IoTデバイスのボタン電池交換」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどうすればよいのかをお伝えします。
「IoTデバイスのボタン電池交換」とは
BLE(Bluetooth Low Energy)に代表されるWPAN(Wireless Personal Area Network)用のIoTデバイスは省電力化が進んでおり、ボタン電池で数ヶ月から年単位で稼働させることができるものがあります。
ボタン電池で駆動するIoTデバイスの電池を新品に交換するのが「IoTデバイスのボタン電池交換」です。
「IoTデバイスのボタン電池交換」を確認する理由
ボタン電池で動作するIoTデバイスはセンサーデータなどを定期的に送信してはスリープ動作を繰り返します。
送信するデータには通常「電池電圧」を保守情報として含めます。
この「電池電圧」を監視してある水準の値に達した際に「IoTデバイスのボタン電池交換」を行います。
「電池電圧」の監視を行わないと必要なセンサーデータの取得が出来なくなってしまいます。
効率良く「電池電圧」の監視を行うために電圧値のしきい値を決め、しきい値に達したらメールなどで通知を出す仕組みをシステムに組み込むのが良いでしょう。
また、作業効率の観点から、通常は同じタイミングで設置したものは一定周期で一斉に交換します。
「IoTデバイスのボタン電池交換」の注意点
「IoTデバイスのボタン電池交換」を行う際にはボタン電池を不用意にショートさせない注意が必要です。
ボタン電池をショートさせると電池自体を消耗させてしまうことで電池持ちのバラツキが大きくなってしまったり、ショートさせる状況によっては電池が発熱するなど作業者にとって危険です。
以下のような点に注意が必要です。
- ボタン電池をパッケージからバラして持ち運ばない
(バラでポケットにじゃらじゃら入れるなど) - 濡れた手で作業しない
- 金属製の工具(ピンセットなど)で作業しない
上記のようなリスク要素を排除するために電池の着脱を支援する専用の治具を準備する、また機器に精通している作業者でなくても容易に交換作業ができるような工程設計・マニュアル製作をするなどの準備も重要です。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。
IoTシステム運用時の「IoTデバイスのボタン電池交換」には注意が必要
改めて、IoTシステムの運用において「IoTデバイスのボタン電池交換」の際はいくつかの点に注意すべき
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