センサーIoTにおける送信データのポイント
先ず結論からお伝えすると、センサーIoTにおいてセンサーからの送信データに「シーケンス番号」を付加することが重要です。
この記事は自社の商品・サービスにセンサーIoTシステムの追加を検討されている方に向けて、センサーIoTの送信データで確認すべき「シーケンス番号」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「シーケンス番号」とは
「シーケンス番号」とは「通し番号」のことです。
ここでは送信データごとに通し番号をつけることを「シーケンス番号を付加する」といいます。
「シーケンス番号」を付加する理由
センサーIoTに利用するセンサーデバイスは電池で駆動させることが多く、電池の持ちを重視して通信を簡素化している場合が多くあります。
具体的にはBLEやZigbee、EnOceanなどの省電力無線でセンサー情報を送信する場合、データ送信が成功したかの確認を行わず一方的にデータ送信する方式があります。
送信側では相手が受信出来たかの確認を行わないため、受信側で確認を行います。
「シーケンス番号」が連続しているかを受信側で確認することでデータの欠損の有無を判断できます。
「シーケンス番号」の確認方法
実際に設置する場所にセンサーデバイスと受信側のゲートウェイなどを設置した状態で通信を行い、受信データのログを取得し、データ単位に付加された「シーケンス番号」を確認します。
「シーケンス番号」が連続でなく間が飛んでいる場合はデータが欠損しています。
設置環境を改善出来る場合は欠損が起きない場所への設置を工夫しましょう。
または中継器(レピーター)などを設置することで改善できる場合もあります。
所望の場所に設置してデータの欠損が発生する場合はセンサーデバイスのアンテナや送信出力などの仕様を見直す必要があります。
周辺環境の変化によりデータ欠損がおきたりおきなかったりする場合は送信データを複数回送り、受信側で重複データを破棄するという方法もあります。
課題に応じた対処を行いましょう。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ工程設計を依頼するのが確実です。
送信データに「シーケンス番号」を付加しよう
改めて、センサーIoTにおいてセンサーからの送信データに「シーケンス番号」を付加することが重要
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