EnOceanでIoTシステムを構築する際の注意点
先ず結論からお伝えすると、EnOceanのセンサーを利用してIoTシステムを構築する際には「センサーの通信性能」を確認することが重要です。
この記事は自社の商品・サービスにIoTシステムの追加を検討されている方に向けて、EnOceanのセンサーを利用してIoTシステムを構築する際に確認すべき「センサーの通信性能」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「センサーの通信性能」とは
EnOceanは小型ソーラーパネルやスイッチ動作での微弱な発電でバッテリーレスの近距離センサーネットワークを構築する際に便利です。
国内では928.35MHz帯で利用されており、屋内で約30m、屋外で約300m、いずれも見通しで電波が飛ぶとされています。
「センサーの通信性能」とは、電波の到達距離を指します。
「センサーの通信性能」を確認する理由
EnOceanセンサーは様々な機能の製品が販売されており、様々なメーカーの製品を混在させて利用することができます。
ここで注意が必要なのが、センサーの機種による「センサーの通信性能」の違いです。
なかには到達距離が極端に短い機種があるので注意が必要です。
「センサーの通信性能」の確認方法
利用するEnOceanセンサーとゲートウェイを準備します。
見通しの良い場所で通信を行い、通信が失敗するところまで距離を伸ばしていきます。
これを利用するセンサーの種類ごとに実施し、通信可能な距離を把握しておきます。
通信が失敗するポイントでセンサーから送られてくる電界強度の値を記録しておくのも良いでしょう。
実環境へ設置する際に、先に確認しておいた通信可能な距離を目安にセンサー、ゲートウェイを設置します。
設置後、同様にセンサーから送られてくる電界強度の値を確認します。
通信が失敗する場合の電界強度の値よりも良好な場所に設置する必要があります。
どうしても「センサーの通信性能」によってゲートウェイまで電波が到達出来ない場合はレピーターの設置も検討しましょう。
またはそれらを含めてIoTシステム設計の経験がある開発会社へ設計を依頼するのが確実です。
「センサーの通信性能」を事前に確認しよう
改めて、EnOceanのセンサーを利用してIoTシステムを構築する際には「センサーの通信性能」を確認することが重要
株式会社ジェネタスでは、モジュール製品をアンテナとともに最適化して基板に実装した製品・サービスなども提供しています。
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