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IoTで従量課金のSIMを利用する場合の注意点

先ず結論からお伝えすると、IoTで従量課金のSIMを利用する場合、「FOTA」の運用頻度の最適化が重要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、IoTで従量課金のSIMを利用する場合に注意すべき「FOTA」の運用頻度とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「FOTA」とは

「FOTA」とは「Firmware update Over-The-Air」の略で、無線通信によりファームウェアの更新を行うことです。

「FOTA」の運用頻度を確認する理由

「FOTA」は遠隔地に設置したモバイル端末の設定を変更する場合などに行います。
現地まで行かなくても書き換えが行えるので便利な機能です。

但し、モバイル通信により遠隔のデバイスへデータを送信するため、受信側のモバイル通信端末が従量課金のSIMを利用している場合は受信するデータ量に応じて課金されます。

「FOTA」の運用頻度が高いと、通信料金が想定外に高額になる場合があります。

「FOTA」の運用頻度を決める方法

「FOTA」の運用頻度は不定期の場合が多くなりますが、サーバーへの接続時にバージョンの確認を行い、差分があった場合に定めたタイミングで実行する、というのが基本です。
実運用に入ったらよほどのことが無い限り「FOTA」を実行しないようにするのが良いでしょう。

端末のファームウェアを固めるためにはPoCや実証実験などの期間に設定を追い込む必要があります。
その際に「FOTA」を多用する必要がある場合は事前に見積を行い、想定外の費用発生とならないように準備しておく必要があります。
もしくは実験時には定額サービスや大容量プランなどの別のSIMを利用して設定を追い込むなどの工夫が必要です。

またはそれらを含めて経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。

「FOTA」の運用頻度を最適化しよう

改めて、IoTで従量課金のSIMを利用する場合、「FOTA」の運用頻度の最適化が重要。

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