モバイル通信端末のダイヤルアップ接続障害解析のポイント
先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末のダイヤルアップ接続の障害解析を行う際には「Wireshark」が便利です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末のダイヤルアップ接続障害の解析時に利用すべき「Wireshark」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「Wireshark」とは
「Wireshark」とはネットワーク通信のパケットを可視化するツールです。
パソコン用のソフトウェアで、GPLに基づきオープンソースとして公開されています。
「Wireshark」を利用する理由
「Wireshark」はLANに流れているパケットをリアルタイムにキャプチャしたり、キャプチャしたファイルを開くことでパケットの種類や値、中身の詳細を表示することができます。
生のデータを可視化して確認することで、障害解析の助けになります。
「Wireshark」での確認方法
UART接続で通信を行うLTE通信モジュールを例にすると、ダイアルアップ接続の障害解析は、先ずUSB-UART変換器によりパソコンでログを取得する環境を準備します。
TeraTerm等のターミナルソフトを使ってUARTのTXDとRXDを同時にキャプチャーします。
取得したファイルをWiresharkのファイル形式に変換します。
変換したファイルを「Wireshark」で開いてパケットレベルでの通信状態を確認していきましょう。
解析をしやすくするために「Wireshark」のフィルタ機能を使うのも良いでしょう。
またはそれらを含めて端末設計の経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。
モバイル通信端末のダイヤルアップ障害解析には「Wireshark」を活用しよう
改めて、モバイル通信端末のダイヤルアップ接続の障害解析を行う際には「Wireshark」が便利
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