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LTE端末を電池駆動する際の注意点

先ず結論からお伝えすると、電池駆動で運用するLTE端末の開発時には「静止電流の確認」が重要です。

この記事は自社の商品・サービスに電池駆動のLTE端末の追加を検討されている方に向けて、電池駆動LTE端末を開発する時に確認すべき「静止電流」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「静止電流」とは

LTE端末を電池駆動するためには通信モジュール等のLTE回路部と電池の間に電圧の調整を行うDC-DCコンバーターなどの部品で回路を構成する必要があります。

「静止電流」とは端末が動作していない時にDC-DCコンバーター自身が消費する電流です。

「静止電流」を確認する理由

「静止電流」は動作が停止している=出力電流を流していない、という状態でも、消費し続けます。
「静止電流」の発生要因は多岐に渡りますが、構成している回路の中で発生する電気的な損失などの影響によりDC-DCコンバーターが発振し続けることで電力を消費します。

IoTシステムにおいてLTE端末を電池で駆動する場合は定期送信とスリープ動作やトリガー送信とスリープ動作などの省電力動作をさせることが多いかと思います。
運用時間の大半をスリープさせておく場合に「静止電流」の割合が大きくなっていると電池駆動時間への影響が大きくなります。

運用に必要な電池容量を算出するためにも、「静止電流」の確認は重要となります。

「静止電流」を確認する方法

「静止電流」はDC-DCコンバーターの仕様書で確認できます。
入力電圧に対しての効率などがグラフ化されていることも多いため、端末に使用する電源の条件などに照らし合わせてDC-DCコンバーターの効率を把握して設計することが肝要です。

またはそれらを含めてLTE端末の開発経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。

「DC-DCコンバーターの静止電流」を確認しよう

改めて、電池駆動で運用するLTE端末の開発時には「静止電流の確認」が重要

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