モバイル通信端末のログ取得とは
先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末の評価では「ログ取得」を行い確認することが重要です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末の評価で行うべき「ログ取得」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「ログ取得」とは
モバイル通信モジュールを利用した端末の動作原理はマイクロコントロールユニット(MCU)からの制御コマンド発行・モバイル通信モジュールからのコマンド応答を繰り返すことで成り立ちます。
このコマンドのやりとりを記録しておくのが「ログ取得」です。
「ログ取得」を行う理由
モバイル通信端末の評価時に特定の条件下で想定外の動作となり、サービスに支障をきたす事象を検出したとします。
この事象の発生原因を調査するに際して「ログ取得」を行っていれば事象の発生要因の記録をたどることができます。
発生要因の目星がついたら、同じような条件で再現テストを行い事象の再現が確認できれば該当部分のやりとりを期待する動作になるように修正します。
修正したもので再度「ログ取得」を行い、不具合事象が解消されるまでこれを繰り返します。
「ログ取得」は製品の信頼性を高めるうえで重要です。
「ログ取得」の方法
「ログ取得」の方法はモバイル通信モジュールを制御するMCUのUARTポートから出力させるのが一般的です。
出力したログはパソコンのターミナルソフトで保存・確認します。
また、Raspberry PiなどのマイコンボードをMCUのUARTポートに接続してmicroSDカードに保存するなどの方法もあります。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。
モバイル通信端末の評価では「ログ取得」を行い確認しよう
改めて、モバイル通信端末の使用時には「ログ取得」を行い確認するのが重要
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