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モバイル通信端末用MCU選定のポイント

先ず結論からお伝えすると、通信端末のMCU(マイクロコントロールユニット)選定において「UARTポート数」は重要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、「UARTポート数」とは何か。なぜ重要なのか。具体的にどう確認すればよいのかなどをお伝えします。

「UART」とは

「UART(ユーアート)」とはUniversal Asynchronous Receiver/Transmitterの略で汎用非同期送受信機 のことです。
主に「シリアル通信」のために使用されます。

コンピューターと周辺機器をつないでデータ伝送を行う「シリアル通信」という仕組みがあります。
モバイル通信モジュールにおける「シリアル通信」は通信モジュールとその制御を行うマイクロコントロールユニット(MCU)間のやりとりに使われています。
モバイル通信モジュールに内蔵されている「UART」機能の入出力端子が「UART端子」です。

MCUにも「UART端子」があり、MCUの送信データ(TXD)をモバイル通信モジュールの受信データ(RXD)に接続、モバイル通信モジュールの送信データ(TXD)をMCUの受信データ(RXD)に接続します。

「UARTポート数」を確認する理由

モバイル通信モジュールとMCUだけで構成されるモデムのような端末の場合、UARTが2ポートあればひとつをモジュールとMCUに、もうひとつをデバッグ用にあてることができます。
例えばゲートウェイなどのようにセンサーからデータを受信する機能を搭載する場合、更にUARTポートが必要になります。

このように同時に接続する機能の分だけ「UARTポート数」が必要となります。

「UARTポート数」を確保する方法

モバイル通信端末の「UARTポート」はMCUへ接続します。
「UARTポート数」の確保は必要なポート数をもったMCUを選定することです。
基本的には3ポート以上のものが望ましいでしょう。

選定には、開発する機器の仕様、将来の拡張性などを考慮する必要があります。
製品の派生展開を行うなどの際にポート数が不足するとMCUの変更や基板の再設計が必要になってしまいます。
製品企画に応じて最適なものを選定しましょう。

またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。

モバイル通信端末用MCU選定時には「UARTポート数」を確認しよう

改めて、モバイル通信端末用MCU選定時には「UARTポート数」の確認が重要

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