モバイル通信モジュールのUARTモニターとは

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信モジュールを利用した製品の評価・解析には「UARTモニター」が重要です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信における「UARTモニター」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどうすればよいのかをお伝えします。
「UARTモニター」とは
「UART(ユーアート)」とはUniversal Asynchronous Receiver/Transmitterの略で汎用非同期送受信機 のことです。
主に「シリアル通信」のために使用されます。
モバイル通信モジュールには「UART」の機能が内蔵されており、その信号の入出力端子が「UART端子」です。
モバイル通信モジュールを制御するマイクロコントロールユニット(MCU)にも「UART端子」があり、MCUの送信データ(TXD)をモバイル通信モジュールの受信データ(RXD)に接続、モバイル通信モジュールの送信データ(TXD)をMCUの受信データ(RXD)に接続します。
このTXDとRXDの信号を可視化するのが「UARTモニター」です。
「UARTモニター」を行う理由
MCUでログを取得することでモバイル通信モジュールとのコマンド応答は確認できますが、これだけではMCUのソフトウェアが正しく動作しているかの確認には不十分となります。
そのため、モバイル通信モジュールがMCUから受け取る側とモバイル通信モジュールがMCUへ送る側のUARTをモニターし、MCUのログと突き合わせすることでMCUが正しく動作しているかを確認することができます。
「UARTモニター」を行うことでモバイル通信モジュールとMCU双方の挙動を確認可能となります。
「UARTモニター」の方法
「UART端子」にUSBシリアル変換器などを接続してパソコンでモニターを行います。
「UARTモニター」環境が構築できたらコマンドを確認していきます。
コマンドの解析を行うにはモバイル通信モジュールのコマンドを詳しく理解しておく必要があります。
またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ依頼するのが確実です。
モバイル通信モジュールの「UARTモニター」は重要
改めて、モバイル通信モジュールを利用した製品の評価・解析には「UARTモニター」が重要
株式会社ジェネタスでは、モジュール製品をアンテナとともに最適化して基板に実装した製品・サービスなども提供しています。
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