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モバイル通信端末のSAR規制とは

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末を企画する際には「SAR規制の対象」かを確認することが重要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末の評価で確認すべき「SAR規制の対象」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「SAR規制の対象」とは

「SAR」とは「Specific Absorption Rate」の略称で、電磁波エネルギーが人体に吸収される比率の尺度のことです。

強い電磁波は人体に有害であるため携帯電話などの認証においてSARレベルを規制しており、それが「SAR規制」です。

企画するモバイル通信端末が実利用時に人体に影響をおよぼすのか、およぼさないのかを確認し「SAR規制の対象」か判断する必要があります。

「SAR規制の対象」を確認する理由

「SAR規制」は国内では電波法の無線設備規則に定められており、対象品が認証を取得していなければ電波法違反となります。

市販されている技術基準適合証明取得済みのモバイル通信モジュールを利用する場合であっても「 SAR規制の対象」となる端末機の場合はその製品として認証を取得しなければならないため注意が必要です。

「SAR規制の対象」を確認する方法

モバイル通信モジュールを利用した端末の「SAR規制の対象」の確認方法は企画するモバイル通信端末がどのように利用されるかにより判断します。
例えば利用中に常に持ち歩くようなものは対象となり、機器に組み込んで設置して遠隔でデータを取得するようなものは対象外となります。
判断に迷う場合は電波法の登録認証機関に相談するのがおすすめです。

「SAR規制の対象」の場合は登録認証機関で試験を依頼できます。
「SAR規制の対象」の機器を企画する場合はその用途によって行うべき試験があり、見積時に費用と期間の考慮が必要です。

またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ工程設計を依頼するのが確実です。

モバイル通信端末の企画時には「SAR規制の対象」かを確認しよう

改めて、モバイル通信端末の企画時には「SAR規制の対象」か確認するのが重要

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