モバイル通信端末のSIM配線設計の注意点

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末のSIM配線は「配線長」の確認を行うのが重要です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末のSIM配線設計時に確認すべき「配線長」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「配線長」とは
「配線長」とはSIMカードスロットやeSIMの実装パターンからモジュールまでの配線の長さのことです。
「配線長」を確認する理由
SIMには回線に接続するための加入者情報などが保存されています。
この情報の読み込みに失敗するとネットワークへの接続が出来ません。
ノイズ等により電気信号が劣化することでSIM情報の読み込みに失敗しないように、モジュールメーカーでこの信号線の配線長を指定していることがあります。
「配線長」の確認方法
通信モジュールメーカーに確認しましょう。
リファレンスデザインが提供される場合もあります。
ドキュメントに配線長の指定が無い場合も通信モジュールメーカーに問い合わせするのが良いでしょう。
SIMカードコネクタを実装する場合はSIMカードの挿抜のしやすさも考慮して基板の端面に設けることが多いです。
そのため、設計前に確認しておくのが重要です。
またはそれらを含めて端末設計の経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。
モバイル通信端末のSIM配線は「配線長」を確認しよう
改めて、モバイル通信端末のSIM配線の設計時には「配線長」の確認を行うのが重要
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