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モバイル通信端末のUSB Type-C化の注意点

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末のUSB端子をType-Cで設計する際は「CC端子」の確認を行うのが重要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末のUSB Type-C化設計時に確認すべき「CC端子」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「CC端子」とは

「CC端子」とはType-Cコネクタで新たに追加された端子のひとつです。
Type-Cから裏表のないコネクタ形状になっていますが、「CC端子」が接続された先のコネクタの裏表の向きを判別しています。

「CC端子」を確認する理由

「CC端子」は接続先のコネクタの裏表の判別だけでなく、接続された機器間の給電の方向や電流・電圧の設定やその他の各端子のアサインも機器間の通信によって行います。
IDチップが組み込まれたケーブルの判別やUSB-PDなどの拡張機能を利用するには適切な処理を施す必要があります。

また、従来のType-B(Micro-B)と同じ使い方の場合でも端子の処理を行わないと充電出来ないなどの不具合がが生じます。

「CC端子」の確認方法

利用する機能に合わせて端子処理の方法を確認しましょう。

機能に合わせたCC端子処理用ICを選択し、リファレンスデザインを参照するのが良いでしょう。
従来のType-B(Micro-B)と同じ使い方の場合の端子の処理方法はモジュールやコネクタの仕様で確認しましょう。
Type-C形状は強度的にもMicro-Bより優位です。
これからの主流と考えて良いでしょう。ただし、機能が拡張されればその分だけ評価項目も増加しますので注意が必要です。

またはそれらを含めて端末設計の経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。

モバイル通信端末のUSB Type-C化時は「CC端子」を確認しよう

改めて、モバイル通信端末のUSB端子をType-Cで設計する際は「CC端子」の確認を行うのが重要

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