コラム

先ず結論からお伝えすると、小型化を重視したアンテナ内蔵のモバイル通信端末を開発する場合「SMDアンテナ」の採用が有効です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、小型化を重視したアンテナ内蔵のモバイル通信端末を開発する際の選択肢となる「SMDアンテナ」とは何か。なぜ有効なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「SMDアンテナ」とは

｢SMD｣とは、「Surface Mount Device」の略で表面実装部品のことです。
｢SMDアンテナ｣はチップマウンターで搭載可能な表面実装タイプのアンテナ部品です。

「SMDアンテナ」を採用する理由

「SMDアンテナ」は基板に直接搭載するため、筐体からの突起などが無く、機器をスマートに仕上げるのに適しています。
反面、性能は外付けタイプのアンテナよりは劣ります。
また、搭載する基板側の設計なども専門的な知識が要求されます。
これらの要素があっても必要な性能が確保できる場合の選択肢となります。

「SMDアンテナ」の確認方法

採用候補の「SMDアンテナ」のデータシートで放射パターンなどの特性を確認しましょう。
また、必要なグランドサイズを確認し、基板設計へ反映させましょう。
搭載位置やマッチング回路などもリファレンスデザインが提供されている場合がありますので事前に充分に確認しましょう。
「SMDアンテナ」は製造時の実装は楽ですが、設計を間違えると基板の作り直しなど手戻りが大きくなります。

採用に際しては充分に仕様を確認することが重要です。

またはそれらを含めて経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。

小型化を重視した端末開発には「SMDアンテナ」の採用が有効

改めて、小型化を重視したアンテナ内蔵のモバイル通信端末を開発する場合「SMDアンテナ」の採用が有効