サーバーへのデータ送信に失敗する場合の注意点
先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末からのデータ送信に失敗する場合、TCP/IPの「MSS」の設定確認が重要です。
この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末からのデータ送信に失敗する場合に確認すべきTCP/IPの「MSS」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。
「MSS」とは
「MSS」とは「Maximum Segment Size(最大セグメントサイズ)」の略で、TCP/IPのパラーメーターのひとつです。
「MSS」を確認する理由
端末からサーバーまでの間には様々なネットワークが存在しています。
それぞれのネットワークで転送できるTCP/IPパケットの最大サイズが決められています。
通常は端末が大きなサイズのTCP/IPパケットを送信すると途中のネットワークで必要に応じてパケットを分割しながら相手のサーバーまで送り届けようとしますが、ネットワーク構成によっては1500バイトを超えるようなデータの送信に失敗することがあります。
そのような場合、ネットワーク上でパケットの分割を行われずに済むように「MSS」の値を小さくする必要があります。
「MSS」の確認方法
「MSS」はTCP/IPのパラーメーターで確認できます。
例えば、1500バイトのデータ送信に失敗する場合、TCPヘッダとIPヘッダがそれぞれ20バイトの場合は1500-20-20の1460より小さい値をMSSを設定して試してみましょう。
ネットワーク上でパケット分割が行われずにサーバーへデータが届けば解決です。
TCP/IPの設定は利用するネットワークによって確認が必要です。
またはそれらを含めて経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。
TCP/IPの「MSS」の値を確認しよう
改めて、モバイル通信端末からのデータ送信に失敗する場合、TCP/IPの「MSS」の設定確認が重要
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