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モバイル通信端末への電源供給の注意点

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末への電源供給において「消費電流の変動」に注意することが重要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末の仕様で確認すべき「消費電流の変動」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「消費電流の変動」とは

稼働中のモバイル通信端末は常に基地局と通信をしています。
基地局からの電界強度が良好であるほど端末の消費電流は低下傾向となります。
逆に基地局からの電界強度が弱くなるとモバイル通信端末は送信出力を上げて通信の確立を維持しようとしますので消費電流は高くなります。

電波の弱い環境を通過して移動しながら通信する場合は顕著に「消費電流の変動」がおこります。

「消費電流の変動」を確認する理由

モバイル通信モジュールを利用して端末を構成する場合、通信モジュールの動作に必要な電源電圧が仕様化されています。
電源電圧には下限と上限が定められています。
利用環境によって「消費電流の変動」が発生するため、下限値を下回らないように電源供給を行う必要があります。

供給電圧が下限値を下回ると端末がフリーズ・再起動などの誤動作をおこす可能性があります。

「消費電流の変動」の確認方法

先ず、モバイル通信モジュールの仕様を確認し、必要な電源回路の設計を行います。
モバイル通信モジュールメーカーによってはリファレンス回路の提供により電源回路に必要なコンデンサ容量・配線を推奨していることもあります。
モジュールの販売元へ確認するのがよいでしょう。

また、ACアダプタで電源供給する場合にも余裕のある定格値のものを利用しましょう。
USBケーブルなどで電源供給を行う場合、定格に余裕の無いACアダプタとケーブルの配線抵抗の影響で供給電圧の低下を招くことがあります。
必要以上に長いケーブルを使用しないことも肝要です。
「消費電流の変動」がおきにくい回路・電源供給を行い、弱電界環境でのフィールドテストを充分に行い確認しましょう。

またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ工程設計を依頼するのが確実です。

モバイル通信端末の「消費電流の変動」に注意しよう

改めて、モバイル通信端末の電源供給において「消費電流の変動」に注意することが重要

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