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モバイル通信端末のアンテナ配線設計の注意点

先ず結論からお伝えすると、モバイル通信端末のアンテナ配線は「インピーダンス整合」に注意が必要です。

この記事は自社の商品・サービスにモバイル通信機能の追加を検討されている方に向けて、モバイル通信端末のアンテナ配線設計時に確認すべき「インピーダンス整合」とは何か。なぜ重要なのか、具体的にどう確認すればよいのかをお伝えします。

「インピーダンス」とは

「インピーダンス」とは交流回路の電気抵抗の値のことです。

値が高くなるほど電気が流れにくくなります。
「インピーダンス」の単位は直流回路と同じく「Ω(オーム)」です。

「インピーダンス」に注意する理由

モバイル通信端末のアンテナ配線の「インピーダンス」は50Ωです。
「インピーダンス」は抵抗と違い周波数の影響を受けます。
モバイル通信に利用する周波数に合わせて「インピーダンス整合」をとる必要があります。
「インピーダンス整合」が悪いと、受信感度が悪くなったり、送信時の電流増加などの性能低下につながります。

「インピーダンス」の確認方法

 「インピーダンス」の確認は専門的な作業となります。

測定対象に対して安定した周波数をかけ、安定した測定環境で複数回測定する必要があります。
また、利用する周波数に幅がある場合はそれにあわせた測定も行う必要があります。
「インピーダンス整合」をとる推奨回路幅(マイクロストリップライン)などの設計情報はアンテナの仕様やモジュールの仕様で示されている場合があるので設計前に参照するのが良いでしょう。

またはそれらを含めて無線設計の経験がある開発会社へ設計・評価を依頼するのが確実です。

モバイル通信端末のアンテナ配線は「インピーダンス」に注意しよう

改めて、モバイル通信端末のアンテナ配線設計時には「インピーダンス整合」に注意が必要

株式会社ジェネタスでは、モジュール製品をアンテナとともに最適化して基板に実装した製品・サービスなども提供しています。
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